肥後守 氷輪(ひょうりん) - 斑紋青銅色仕上げ ■全長:175ミリ(鞘100ミリ) ■刃長:75ミリ ■刃厚:3ミリ ■重さ:約50g ■仕様:青紙割込黒打仕上両刃 ■鞘:真鍮鞘 富山高岡銅器仕上 ■装丁:専用ケース入り ■製造:日本製 兵庫県三木市 兵庫県三木市で百年以上に渡り愛され続ける肥後守(ひごのかみ)に、 富山県高岡銅器に伝わる着色技法を取り入れました。 一つ一つ色目が違いますので貴方だけの一品となります。刃は最高級青鋼で切れ味・耐久性共に素晴らしく、 木工工作・竹細工・日曜大工・アウトドアでの繊細な仕上げを実現できます。 両刃ですので、左右の利き手に関係なく使用することができます。 鞘は斑紋ガス青銅色仕上。まったく新しいモダンな肥後守が演出できました。 氷輪(ひょうりん) 月の別名です。月は夜空で控えめながらも存在をしっかりと主張しております。そんな思いを肥後守に込めました。 鞘を富山県高岡市の伝統技法『高岡銅着色仕上』を採用。 真鍮鞘を腐食・錆びという特性を人為的に発生させ、独自の風合い・発色を生み出しております。 「青紙割り込み」とは 軟鉄の中に鋼を張り合わせたもので、古くは日本刀の製造から発展した技術です。 刀の素材には、他の刃物とは比較にならないほどの強さが求められましたが、硬く精錬した鋼だけでは衝撃をいなすことができず、折れてしまいます。 そこで柔らかい鉄と合わせることで、硬さとしなりを兼ね備えた一本の刃に仕立てたのですが、その技術がすこし変わった形で、包丁やナイフなどにも応用され、主に合わせ包丁・割込み・三枚などと呼ばれています。 例えば、とても硬度が高い代わりにサビに弱い難点をもつ鋼材を刃先に用いて、その刃先を柔らかいけれどもサビに強くしなりがある鉄材で包み込むような形で合わせると、サビに強く、切れ味も確保した包丁が出来上がるといった具合です。 こちらの肥後守は、安来青紙鋼という鋼材を軟鉄に割り込んでいます。 青紙鋼の特長としては、ステンレス鋼に用いられるクロムと、ドリルの切っ先などに利用されるタングステンを化合してあるため、錆に強く、靭性があり、なおかつ硬度が非常に高いということ。 そして、とても硬いので加工が大変、扱いを避ける鍛冶屋さんもいらっしゃるそうです。 そのうえ、クロムもタングステンも産業に用いられる金属のなかでは高価なものですので、どうしても青紙鋼を用いた刃物はちょっとお値段が張ってしまうのです。 登録商標はひとつだけ。 「肥後守(ひごのかみ)」の定義は、『三木洋刃製造業者組合に所属しているメーカーが製作した折り畳みナイフ」です。 ・刃の背にチキリ(背の端を曲げたL字型の尾)が付いており、それが機能すること。 ・横曲げ縦曲げを問わず、鞘(柄)は一枚の金属(ステンレス・真鍮・その他炭素鋼材)を曲げて作っていること。 ・刃はカシメの塩梅で開閉し、ロック式ではないこと。 形状についての定義が特にあるわけではないのですが、ヨーロッパ式のフォールディングナイフと対比すると、上の三点が大きな特徴として挙げられます。 明治44年の「神戸第一回貿易生産共進会」で、後の大正天皇が展示されていた肥後守を大変お気に召し、御買い上げになったことで肥後守ナイフの名声がより広まったと伝えられています。 商標に登録されている肥後守は、正式名称を『肥後守定駒(ひごのかみさだかねこま)』と言います。 明治27年ごろ、金物問屋『重松太三郎氏』が鹿児島から持ち帰ったナイフを元に製品を改良。 当時取引先の多くが九州熊本だったことから名前を『肥後守ナイフ』と称し販売したことにより大ヒットしました。 最盛期には登録製造業者40件、三木市で大きな産業に発展しました。 電動鉛筆削りやカッターナイフが登場するまでは、鉛筆を削るといえば肥後守。 いろいろな持ち物を自分好みに細工したり、木や竹から小物を作ったりするにも肥後守と、子どもから大人まで世代を問わず身近な刃物でしたが、先のカッターや鉛筆削りの台頭、加えて昭和30年代の「刃物追放運動」により製造・販売の両面に打撃を受け、ほとんどの業者が廃業か転職。 現在『肥後守』登録商標を使用できるのは、永尾駒製作所1件のみです。 100年の伝統を後世に伝える為、日々努力しております。 三木の伝統金物技術と、プロ用手引きのこぎりの最新技術 兵庫県三木市の鍛冶屋さんたち × レザーソー工業株式会社 江戸時代の発祥より約400年の歴史をもつ、三木市の伝統鍛冶技術を受け継ぐ職人さんたちと、 1969年に日本ではじめての替え刃式のこぎりを世に送り出したレザーソー工業さん。 三木市の金物づくりの良さを広めたいという思いから2009年に合同事業" みきかじや村 "を発足して以来、 伝統工芸と工業の最新技術やアイディアを活かした、素晴らしい製品作りに日々邁進していらっしゃいます。 新旧の最高技術と、道具を使う人たちから直接聞きあつめた要望やアイディアを込めて送り出す製品たちは、 あるものはずっしりと無骨な覇気を放ち、あるものは秋先の叢雲にも似た積層が遠く青い光をたたえ、 またあるものはおしゃれなデザインを目指していないにも関わらず、高度に結実した機能がそう見せてしまうようなものまで。 ある機能に特化した姿は、季節を過たず咲く花、自重を超えるものを持ち上げる昆虫、大洋を渡る燕がそうあるように、奇妙に美しいのです。 ひとつの道具にひとつの魂を打ち込む、みきかじや村のものづくりを、どうぞご覧ください。 お確かめ頂きたいこととお願い ・よく切れる刃物ですので、ご使用の際は安全に十分ご注意下さい。 ・コジルと刃こぼれの恐れがございますので、ご注意下さい。 ・安全のため、ご使用にならない間はサヤや刃先カバー等にお入れ下さい。 ・すべての工程が職人による手作業のため、記載されているサイズとはわずかな誤差が生じる場合もございますが、 これも手作りの良さとお考え頂き、末永くお使い頂ければ心より幸いでございます。 最後で本物の肥後守 ?? 永尾駒(ながおかねこま)製作所 商標に登録されている肥後守は、正式名称を『肥後守定駒(ひごのかみさだかねこま)』と言います。 明治27年ごろ、金物問屋『重松太三郎氏』が鹿児島から持ち帰ったナイフを元に製品を改良。 当時取引先の多くが九州熊本だったことから名前を『肥後守ナイフ』と称し販売したことにより大ヒットしました。 最盛期には登録製造業者40件、三木市で大きな産業に発展しましたが、様々なトラブル等あり、歴史経過の中で減少していきました。 現在『肥後守』登録商標を使用できるのは、永尾駒製作所1件のみです。 100年の伝統を後世に伝える為、日々努力しております。 下の画像より、それぞれの鍛冶屋さんの包丁もご覧頂けます。 園芸ばさみやナイフスタンドなど、みきかじや村の全製品はこちらからどうぞ。 永尾かね駒製作所 肥後守「氷輪」 - 青紙鋼割込 孔雀色 肥後守「氷輪」 - 青紙鋼割込 純銀色 肥後守「氷輪」 - 青紙鋼割込 青銅色 暗い朱色のなかに孔雀(くじゃく)の羽模様のような斑紋、渋い仕上がり。 西洋の甲冑のような、光の中に奥行きのある銀色仕上げ。 高岡銅器の染色法ならではの青銅色。太洋のような深い青色。 肥後守 - 青紙鋼割込 中 肥後守 - 青紙鋼割込 大 肥後守 - 青紙鋼割込 特大 型名は「中」ですが、永尾かね駒製作所さんの肥後守シリーズではこちらが「小」に該当するサイズです。 全長18cm、代表的なサイズです。V字型に削った安来青紙鋼の素晴らしい切れ味を、ぜひお試し下さい。 全長22cm、刃渡りは10cmと長めです。角材や太い縄の加工から、果物や野菜を切るアウトドア用ナイフとして。 肥後守 - 水飛沫(みずしぶき) 肥後守 - 「豆(まめ)」 ホルダー 肥後守 - 「豆(まめ)」 鈴付き 「肥後守 大」をベースにカラーメッキを施し、樹脂で水飛沫の模様を加えた品。デザインが素敵なだけではなく、飛沫が滑り止めにもなります。 全長9.5cm、刃の長さはわずか4cmのミニ肥後守。「機能を残したままどれだけ小さく作れるか」、日本人の器用さを競う職人魂が息づく一品です。 ケースの代わりに、小さな鈴のついた「肥後守 豆」。小さくても一人前の切れ味です。スマホケースのキーホルダーとして。 肥後守 氷輪(ひょうりん) 斑紋青銅色仕上げ - 永尾駒製作所 × みきかじや村 ■全長:175ミリ(鞘100ミリ) ■刃長:75ミリ ■刃厚:3ミリ ■重さ:約50g ■仕様:青紙割込黒打仕上、両刃式 ■鞘:真鍮鞘 富山高岡銅器仕上(箱入) ■製造:日本製 兵庫県三木市